Google Discover流入を増やす!構造化データとアイキャッチ画像の最適化

Google Discoverからの流入は、SEOにおける新たなチャネルとして注目を集めています。しかし、Discoverは検索結果とは異なる独自のアルゴリズムで表示コンテンツを選定しており、従来のSEO対策だけでは十分とは言えません。本記事では、Discoverでの表示を狙うための「構造化データの正しい記述」と「アイキャッチ画像の最適化」について、実例を交えて解説します。

Discoverとは?検索とは違うコンテンツ発見の仕組み

DiscoverはGoogleが提供する、ユーザーの興味に基づいて記事や動画をレコメンド表示するフィード機能です。検索結果と違ってユーザーがキーワードを入力しなくても情報が提示される点が特徴です。

  • 表示場所:Googleアプリ(iOS/Android)、Chromeの新しいタブ、Google Pixelのホーム画面左スワイプなど
  • 表示される条件:コンテンツの品質・関連性・エンゲージメント
  • 特徴:キーワードではなく"興味"や"行動履歴"に基づいて表示

検索とは異なるアルゴリズムで表示が決まるため、クリック率が高い記事・画像品質・構造化データなどが重要な要素とされています。


Discover向け構造化データの書き方(BlogPosting)

Discoverでの表示においては、構造化データ(BlogPostingなど)の記述が推奨されています。

構造化データ(BlogPosting)の例:

{
  "@context": "https://schema.org",
  "@type": "BlogPosting",
  "mainEntityOfPage": {
    "@type": "WebPage",
    "@id": "https://example.com/blog/discover-seo"
  },
  "headline": "Discover流入を増やす!構造化データとアイキャッチ画像の最適化",
  "description": "Google Discoverでの表示を狙うための構造化データと画像最適化のポイントを解説します。",
  "image": "https://example.com/images/ogp.jpg",
  "datePublished": "2025-07-25",
  "dateModified": "2025-07-25",
  "author": {
    "@type": "Person",
    "name": "Naoki Kozutsumi"
  },
  "publisher": {
    "@type": "Organization",
    "name": "DEVSCOPE",
    "logo": {
      "@type": "ImageObject",
      "url": "https://example.com/logo.png"
    }
  }
}

各プロパティの解説

プロパティ名説明
@contextSchema.orgの文脈を指定します(固定でOK)
@type記事のタイプ。Discover表示には BlogPosting を使用
mainEntityOfPage記事が掲載されているページを指すID(URLまたはフラグメント付きID)を指定します
headline記事タイトル(最大110文字まで)
description検索結果やSNSで表示される要約文
imageアイキャッチ画像のURL(OGPと一致させると効果的)
datePublished記事の公開日
dateModified記事の更新日(更新頻度を示す指標にも)
author著者情報(名前やURL)
publisher発行元情報(会社名とロゴ)

詳しくは Google公式ガイド:Article 構造化データ を参照してください。


Discover向けアイキャッチ画像の最適サイズと注意点

Discoverでは画像の品質とサイズが非常に重要です。特に以下の条件を満たすと、大きな画像カードで表示されやすくなります。

■ 推奨される画像サイズと条件

  • 幅:1200px以上(必須
  • アスペクト比:1200×628または16:9(例:1280×720、1920×1080)
  • ファイル形式:JPEGまたはPNG
  • ファイルサイズ:なるべく大きく・高解像度

■ 大きな画像カードでの表示条件

Googleは以下のいずれかの方法で"大きな画像カード"の使用を許可するように求めています:

  1. サイト全体で max-image-preview: large をメタタグに設定する
<meta name="robots" content="max-image-preview:large">
  1. Googleパブリッシャーセンターから"大きな画像"の使用申請を行う(ニュースサイト向け)

■ 画像最適化の注意点

  • 画像内にテキストを含めすぎない(特に小さな文字)
  • ブログタイトルと画像の内容が関連していること
  • OGP用画像とBlogPosting.imageが一致していること

Discoverでの掲載率を上げるために意識すべき運用ポイント

Discover表示を狙って確実に流入を増やすには、構造化データや画像最適化以外にも、以下のような工夫が求められます。

■ 高いCTR(クリック率)を意識したタイトル

DiscoverはCTRが低いと表示頻度が落ちます。魅力的で明確な価値が伝わるタイトルを心がけましょう。

例:

  • NG:「画像サイズの最適化」
  • OK:「Discoverに表示される画像とは?Google推奨サイズを徹底解説」

■ 定期的な更新とタイムリーな話題

  • dateModifiedを活用して記事の更新頻度を示す
  • 季節性のあるネタ(例:夏休み、お正月、○○年最新版)

■ E-E-A-T(経験・専門性・権威性・信頼性)を満たす

  • 著者名・プロフィールの明記
  • 会社情報の記載(Organization構造化データ)

Discoverで表示された場合のアクセス数の増加

Google Discoverで記事が表示されると、検索流入とは異なる大きなアクセス増加が見込めます。DiscoverはGoogleアプリやChromeのトップ画面など日常的な画面に表示されるため、検索を伴わない受動的な発見が可能です。

■ 具体的な効果

  • 突然1日数百〜万単位のPVが発生することもある(特にトレンド系記事)
  • 通常の検索流入の数倍〜十数倍に増加することも
  • SNSシェアでは得られないリーチ層(非フォロワー層)に届く

■ Google Search Consoleでの確認方法

  1. サーチコンソールにログイン
  2. 左メニューの「Discover」レポートを選択(※表示されない場合は未掲載)
  3. 表示回数・クリック数・CTRなどを確認

Discoverへの掲載は基本的に一時的なものであり、長期間の流入が続くわけではありません。しかし、GoogleアプリやChromeトップ画面といった日常的な接点に表示されることで、普段は接触できない層へリーチできるチャンスが広がります。このような“偶発的発見”による流入は、SNSや検索とは異なる価値を持ち、ブランディングやリピーター獲得にもつながります。そのため、DiscoverはSEO施策の一環として非常に有効なチャネルと位置付けられています。


まとめ:Discover対策は「画像と構造化データ」から始めよう

Discoverは検索流入とは別の導線として、ブログやメディアにとって非常に有望なチャネルです。ただし、通常のSEOと異なり「表示されるかどうか」がブラックボックスであるため、

  • 高解像度・大サイズのアイキャッチ画像の活用
  • 適切な構造化データ(BlogPosting)の実装
  • 魅力的なタイトル設計と更新頻度の維持

といった基本対策を丁寧に行うことが第一歩です。特にWordPressなどのCMSを使っている場合は、テーマやOGP設定の確認・調整から取り組むことで、Discover表示のチャンスが広がるでしょう。

Discover流入の最大化は、SEOの次のフェーズです。検索だけに頼らないトラフィック獲得戦略として、今から取り組む価値は大いにあります。

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