Flexbox vs Grid:レイアウト構築の選び方と実例

レイアウトを設計する際、FlexboxとGridはCSSの中でも特に強力な2大レイアウトモジュールです。それぞれに得意なシチュエーションがあり、適材適所で使い分けることが、モダンなWeb制作においては不可欠です。本記事では、FlexboxとGridの違いを理解し、実際のレイアウト例とともに使い分けの指針を紹介します。

Flexboxとは?一方向レイアウトに最適

Flexbox(正式名称:Flexible Box Layout)は、主に**1次元(横方向または縦方向)**のレイアウトを得意とします。

特徴

  • コンテナ内のアイテムを**主軸(main axis)と交差軸(cross axis)**で制御
  • 要素の自動サイズ調整・並び順の変更が容易
  • ナビゲーションバーカードの横並びなどでよく使われる

サンプルコード:横並びのカード

<div class="flex-container">
  <div class="card">Card 1</div>
  <div class="card">Card 2</div>
  <div class="card">Card 3</div>
</div>
.flex-container {
  display: flex;
  gap: 16px;
}
.card {
  flex: 1;
  padding: 16px;
  background-color: #f0f0f0;
}

Gridとは?2次元レイアウトに強い

Grid Layoutは、行と列の両方を同時に制御できる2次元レイアウトシステムで、複雑なデザインやページ全体の構成に適しています。

特徴

  • 行(row)と列(column)の定義が可能
  • 全体の構造設計やテンプレート化に向いている
  • メディアクエリと組み合わせてレスポンシブデザインがしやすい

サンプルコード:2列構成のレイアウト

<div class="grid-container">
  <header>Header</header>
  <nav>Navigation</nav>
  <main>Main Content</main>
  <aside>Sidebar</aside>
  <footer>Footer</footer>
</div>
.grid-container {
  display: grid;
  grid-template-areas:
    "header header"
    "nav main"
    "nav aside"
    "footer footer";
  grid-template-columns: 200px 1fr;
  gap: 16px;
}
header { grid-area: header; }
nav { grid-area: nav; }
main { grid-area: main; }
aside { grid-area: aside; }
footer { grid-area: footer; }

FlexboxとGridの選び方のポイント

シーン推奨モジュール理由
ナビゲーションバーFlexbox一方向に並ぶ要素を柔軟に配置できる
ページ全体の構造設計Grid行・列を明示的に定義でき、管理しやすい
アイテムの順番入れ替えFlexboxorder プロパティが直感的
レスポンシブグリッドGridauto-fitminmax() で列を柔軟に制御可能
横並び+中央揃えFlexboxjustify-content: center; align-items: center; が簡単

まとめ:Flexbox vs Gridの使い分けガイド

FlexboxとGridは対立する存在ではなく、相補的に使うことで最大の効果を発揮します。

  • コンポーネント単位の配置にはFlexbox
  • ページやセクション全体の構成にはGrid

これらを適切に使い分けることで、読みやすく、保守性の高いレイアウトが実現できます。実装時には、対象のUIが"一方向"か"二方向"かを意識することが最初の判断基準になります。

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