
ユーザーが「コンバージョンに至るまでに、どこで離脱しているのか」を把握するためには、ファネル分析が欠かせません。GA4では、標準レポートではなく「探索(Explore)」機能でカスタムファネルを作成できます。本記事では、GA4でファネルを可視化する手順を分かりやすく解説します。
目次
GA4でのファネル可視化の基本:探索レポートを使う
GA4では従来の「目標ファネル」機能がなくなり、「探索」レポート機能でファネルを可視化します。
ステップ1:探索レポートの作成
- GA4管理画面の左メニューから「探索(Explore)」を選択。
- 「ファネル探索」をクリックして開始。
ステップ2:ファネルステップの設定
画面左側の「ステップを追加」で、ユーザー行動を段階的に設定します。
例:ECサイトの購入ファネル
ステップ1:商品詳細ページの閲覧 → event_name = view_item
ステップ2:カートに追加 → event_name = add_to_cart
ステップ3:購入開始 → event_name = begin_checkout
ステップ4:購入完了 → event_name = purchase
イベントはあらかじめ「イベント」メニューで作成済みである必要があります。
ステップ3:オプション設定
- 順序を厳密にする:ユーザーがこの順番でイベントを踏まなければカウントしない(trueにするのが一般的)。
- ステップ間の期間:離脱までの最大時間を設定可能(例:30分)。
カスタムイベントでファネルを強化する
GA4では、クリックやページ遷移などの特定動作に対してカスタムイベントを作成することで、より詳細なファネル設計が可能です。
カスタムイベントの作成例(フォーム送信時)
- 「管理」→「イベント」→「イベントを作成」
- 元になるイベント:
form_submit
- 条件:
page_location
に/contact/thank-you
を含むなど
{
"event_name": "contact_form_completed",
"matching_conditions": [
{
"parameter_name": "page_location",
"operator": "contains",
"value": "/contact/thank-you"
}
]
}
このイベントをファネルのステップに組み込むことで、フォームの送信完了まで追跡できます。
コンバージョンとして登録しておくと便利
ファネル分析だけでなく、GA4の他のレポートでも利用できるように、重要なイベントは「コンバージョン」として登録しておくのがおすすめです。
- 管理 → イベント → 該当イベントの「コンバージョンとしてマーク」をON
- 例:
purchase
,contact_form_completed
など
ファネルデータの活用:どこでユーザーが離脱しているかを分析
ファネルレポートで確認すべきポイント:
- 各ステップの到達数と離脱率
- 期間比較(例:先月 vs 今月)
- セグメント別分析(例:スマホユーザー、広告流入のみ)
これらを使って、「ボトルネック(離脱ポイント)」を特定し、UI/UXや導線の改善につなげることができます。
まとめ:GA4でファネルを可視化する手順と活用法
GA4では従来のファネル分析と違い、探索レポートによって柔軟かつ高度なファネル分析が可能です。イベントの設定と探索レポートの組み合わせにより、購入・資料請求・問い合わせなどのコンバージョンプロセスを的確に把握できます。離脱ポイントの可視化によって、CV率改善施策に繋げていきましょう。

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