GA4（Googleアナリティクス4）は従来のユニバーサルアナリティクスと大きく異なり、新しい指標や用語が数多く登場しています。この記事では、GA4の代表的な用語や概念をわかりやすく整理し、それぞれの意味や使いどころを実例を交えて解説します。 GA4の用語に迷っている方は、まずこの記事を読むことで「GA4の言語」がわかるようになります。
目次
アクティブユーザー（activeUsers）
GA4における「アクティブユーザー」とは、何らかのイベントを実行したユーザーを指します。セッションベースだったUAと違い、GA4はイベントベースの計測に変わっています。
- GA4では、24時間以内に行動（イベント）したユーザーを「アクティブ」としてカウント
- 実際の利用状況に近い「生きたユーザー数」の指標になります
表示箇所： GA4管理画面 > レポート > ビジネス目標 > ウェブ / アプリのトラフィックの分析 > ページとスクリーン
エンゲージメント（engagement）とエンゲージメントセッション
GA4で注目されているのが「エンゲージメントセッション」。以下のいずれかを満たすとカウントされます：
- サイトに10秒以上滞在した
- 2ページ以上閲覧した
- コンバージョンイベントが発生した
これにより、単なる訪問よりも実際に関心を持って行動したユーザーがわかるようになります。
表示箇所： GA4管理画面 > レポート > ビジネス目標 > ユーザー エンゲージメントとユーザー維持率の把握 > ページとスクリーン
イベント（event）
GA4では、すべての操作が「イベント」として記録されます。ページ表示、スクロール、リンククリック、フォーム送信など、ユーザーの行動を細かくトラッキングできます。
自動で収集される主なイベント例
| イベント名 | 内容 |
|---|---|
page_view | ページの表示 |
scroll | ページの90%をスクロールしたとき |
click | 外部リンクなどのクリック |
form_submit | フォームを送信した（成功時） |
表示箇所： GA4管理画面 > レポート > ビジネス目標 > ユーザー エンゲージメントとユーザー維持率の把握 > イベント
セッション（session）
セッションとは、ユーザーがサイトを訪れてから離脱するまでの一連の行動を指します。
GA4では session_start イベントによってセッションが開始されます。UAとは違い、タイムゾーンの切り替わりや新しいキャンペーンでの中断が発生しません。
コンバージョン（conversion）
GA4では「コンバージョン」もイベントベースで管理されます。特定のイベントに対して「これはコンバージョンである」と明示的に設定する必要があります。
例：
form_submitをコンバージョンとして設定purchase（購入）をコンバージョンとして登録
表示箇所： GA4管理画面 > 管理 > データ表示 > コンバージョン
ユーザー属性（Demographics）
ユーザーの年齢・性別・地域・興味関心などを把握できます。Googleシグナルを有効にすることで、より詳細な属性データが表示されるようになります。
- 年齢層：18〜24歳、25〜34歳など
- 性別：男性、女性
- 地域：都道府県、国別
- 関心カテゴリ：ショッピング好き、旅行好き など
表示箇所： GA4管理画面 > レポート > ユーザー > ユーザー属性
テクノロジー（Technology）
ユーザーが利用しているデバイスやブラウザなどの情報を確認できます。
- デバイスカテゴリ（PC / モバイル / タブレット）
- OS（iOS / Android / Windows など）
- ブラウザ（Chrome / Safari / Edge など）
- スクリーンサイズ、解像度 など
表示箇所： GA4管理画面 > レポート > ユーザー > テクノロジー
リアルタイム（Realtime）
GA4では「リアルタイム」レポートで、過去30分以内にサイトで発生しているアクセス状況を確認できます。
- 今まさに訪問しているユーザーの数
- ユーザーが見ているページやエリア（地理）
- 発生しているイベントの種類
表示箇所： GA4管理画面 > レポート > リアルタイム
見込み客の発掘（Acquisition）
ユーザーが「どこから来たのか（参照元・メディア）」や「どのキャンペーンから流入したか」を確認できるレポートです。新規ユーザーとリピーターの違いも把握できます。
- オーガニック検索、SNS、広告などの流入元
- キャンペーン別のユーザー数
- 参照元ごとのエンゲージメント比較
表示箇所： GA4管理画面 > レポート > ビジネス目標 > 見込み客の発掘
売り上げの促進（Monetization）
ECサイトやアプリ内課金がある場合に、**収益に関連するイベント（購入や収益）**を可視化できます。GA4では、購入がイベントとして記録され、商品の詳細情報や売上額も確認できます。
- 購入回数、購入商品、売上合計額
- 商品カテゴリーやクーポンの使用状況
- 平均購入単価やコンバージョン率
表示箇所： GA4管理画面 > レポート > ビジネス目標 > 売り上げの促進
まとめ：GA4の用語を知れば怖くない
GA4は初めて見る用語が多く、一見難しそうに見えますが、用語の意味と役割さえ把握すれば、レポートはぐっと読みやすくなります。
- アクティブユーザー → 実際に行動したユーザー
- エンゲージメント → 滞在・遷移・操作した証
- イベント → すべての行動の記録
- コンバージョン → 重要な成果の定義
次回GA4を開くときは、「どの用語が何を示しているか」を思い出しながら見てみてください。
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