
画像はWebサイトの表示速度やSEOに大きな影響を与える重要な要素です。本記事では、WebP・AVIFといった次世代画像フォーマットの特徴、lazyloadによる遅延読み込み、CDN活用による高速化など、画像最適化の手法とそれぞれの使い分けを具体的に解説します。
目次
WebPとAVIFの違いと使い分け
WebPはGoogleが開発した画像フォーマットで、JPEGやPNGよりもファイルサイズを大幅に削減できます。一方、AVIFはより高圧縮率かつ高画質で、近年のモダンブラウザでは広くサポートされています。
特徴比較
特徴 | WebP | AVIF |
---|---|---|
圧縮率 | 高(JPEGより優秀) | 非常に高 |
画質 | 良好 | より高品質 |
対応ブラウザ | Chrome, Safari等 | Chrome, Firefox等 |
変換ツール | cwebp | avifenc (libavif) |
使い分けのポイント
- AVIFを優先し、対応していない場合はWebPをフォールバックとして使用
- 重要なビジュアルで画質重視ならWebP、 それ以外の軽量化目的ならAVIFを検討
<picture>
<source srcset="image.avif" type="image/avif">
<source srcset="image.webp" type="image/webp">
<img src="image.jpg" alt="サンプル画像" width="600" height="400">
</picture>
lazyloadによる画像の遅延読み込み
lazyload(遅延読み込み)は、スクロールして画面に表示されるタイミングで画像を読み込む技術です。初期表示の高速化に有効です。
実装例(ネイティブ)
<img src="image.jpg" loading="lazy" alt="説明文">
注意点
- ファーストビュー内の画像は
loading="eager"
で即時読み込み - JavaScriptライブラリによるカスタマイズも可能(例:lazysizes)
CDNによる画像配信の最適化
CDN(コンテンツ配信ネットワーク)を利用することで、地理的に近いサーバーから画像を配信でき、表示速度が向上します。
主なCDNサービス
- Cloudflare Images
- imgix
- ImageKit
- AWS CloudFront(S3連携)
CDN導入のメリット
- 自動リサイズ・WebP/AVIF変換
- キャッシュによる高速表示
- オリジンサーバーの負荷軽減
サンプル(imgixのURLパラメータ)
<img src="https://example.imgix.net/image.jpg?w=600&auto=format" alt="説明文">
適切な使い分け方針まとめ
- 画像形式の選定
- 可能ならAVIFを第一候補に
- フォールバックとしてWebPとJPEG/PNGを用意
- 読み込み方法
loading="lazy"
で初期読み込みを最小限に- ファーストビュー内は除外
- 配信方法
- CDNを活用して自動最適化と高速表示を実現
まとめ:画像最適化のベストプラクティス
画像最適化は、Webパフォーマンスとユーザー体験の両面で非常に重要です。
- フォーマットはAVIF > WebP > JPEG/PNGの順に検討
- lazyloadで読み込み負荷を軽減
- CDNで地理的・技術的な最適配信を実現
これらを組み合わせて活用することで、軽量で美しいWebサイトを実現できます。

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