PHPフレームワーク「Laravel」は、Webアプリケーション開発を高速かつ効率的に行うための強力なツールです。本記事では、Laravelのインストールから基本的なルーティング、コントローラの作成まで、初学者が最初に覚えるべき流れを具体的に解説します。
目次
Laravelのインストール方法
LaravelはComposerでインストールするのが一般的です。事前にPHPとComposerがインストールされていることを確認しましょう。
composer create-project laravel/laravel example-app上記コマンドで「example-app」というディレクトリにLaravelプロジェクトが作成されます。
ローカル開発サーバーの起動
以下のコマンドでLaravelの開発サーバーを起動できます。
cd example-app
php artisan serveブラウザで http://localhost:8000 にアクセスすれば、Laravelのトップページが表示されます。
ルーティングの基本
Laravelのルート定義は、routes/web.php に記述します。
シンプルなルート例
use Illuminate\Support\Facades\Route;
Route::get('/', function () {
return view('welcome');
});
Route::get('/hello', function () {
return 'Hello Laravel!';
});Route::get()はHTTP GETリクエストに対応するルートを定義するためのメソッドです。第1引数がURLパス、第2引数がクロージャやコントローラへの参照です。
コントローラの作成と利用
ルートが複雑になる場合は、コントローラに処理を分離するのが一般的です。
コントローラの作成
artisanコマンドを使ってコントローラを作成します。
php artisan make:controller HelloController作成されるファイル：app/Http/Controllers/HelloController.php
コントローラにメソッドを追加
<?php
namespace App\Http\Controllers;
use Illuminate\Http\Request;
class HelloController extends Controller
{
public function index()
{
return 'Hello from Controller!';
}
}ルートとコントローラを紐付ける
use App\Http\Controllers\HelloController;
Route::get('/hello', [HelloController::class, 'index']);これで、/hello にアクセスしたときに HelloController@index が実行されるようになります。
ビューを使ってHTMLを表示する
コントローラからBladeテンプレートを使ってHTMLを返すこともできます。
ビューの作成
resources/views/hello.blade.php を作成：
<!DOCTYPE html>
<html>
<head>
<title>Hello</title>
</head>
<body>
<h1>Hello, {{ $name }}!</h1>
</body>
</html>コントローラの編集
public function index()
{
return view('hello', ['name' => 'Laravel']);
}結果
/hello にアクセスすると「Hello, Laravel!」というHTMLが表示されます。
まとめ：Laravelの基本を押さえて開発を始めよう
Laravelの開発フローは、「インストール → ルーティング → コントローラ → ビュー表示」という形で構成されており、MVCアーキテクチャに基づいてシンプルに構築されています。まずはこの流れをしっかり理解することで、より複雑なアプリケーションの開発にもスムーズに対応できるようになります。今後は、リクエストバリデーションやモデルとの連携などにも挑戦してみてください。
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