Web開発者のためのLinux基本操作:よく使うコマンド15選と実践例

Web開発に携わる中で、Linuxサーバーとのやり取りは避けて通れません。特にSSHでの接続や、ファイルの操作、パーミッションの変更など、基本的なコマンド操作を覚えることで作業効率が格段に上がります。この記事では、Web開発者にとって必須とも言えるLinuxの基本コマンドを、使用例とあわせて15個紹介します。
目次
ls:ファイルやディレクトリの一覧表示
ls
は最も基本的なコマンドの一つです。
ls -l
オプション -l
をつけることで詳細な情報(パーミッション、所有者、サイズなど)も確認できます。
ls -la
隠しファイルも含めてすべて表示します。
cd:ディレクトリの移動
cd /var/www/html
目的のディレクトリに移動します。cd ..
で一つ上の階層へ戻ります。
pwd:現在のディレクトリを表示
pwd
現在いるディレクトリのパスを表示します。どこにいるか迷ったときに便利です。
mkdir:ディレクトリの作成
mkdir logs
新しく logs
というディレクトリを作成します。複数階層をまとめて作る場合は -p
をつけます。
mkdir -p logs/2025/may
rm:ファイルやディレクトリの削除
rm index.html
ファイルを削除します。ディレクトリを削除するには -r
オプションが必要です。
rm -r old_backups/
強制的に削除する場合は -f
を追加しますが、注意して使いましょう。
cp:ファイルやディレクトリのコピー
cp config.php config.php.bak
ファイルのバックアップをとるときなどに使用します。
cp -r assets/ backup_assets/
ディレクトリを再帰的にコピー。
mv:ファイルの移動・名前変更
mv index.html index_old.html
ファイル名を変更。またはファイルの移動にも使用できます。
touch:空ファイルの作成・タイムスタンプの更新
touch README.md
空のファイルを作成したいときに便利です。
cat:ファイルの内容を表示
cat .env
設定ファイルの内容をさっと確認したいときに使います。
tail:ファイルの末尾を確認
tail -n 50 access.log
アクセスログの最後50行を表示。-f
を使えばログのリアルタイム監視も可能です。
tail -f error.log
chmod:パーミッションの変更
chmod 644 index.php
読み書きの権限を設定します。Webサーバーのファイルに適切なパーミッションを与えるときに使用。
chown:所有者の変更
sudo chown www-data:www-data uploads/
サーバー上のファイルやディレクトリの所有者をWebサーバーのユーザーに変更します。
find:ファイルの検索
find . -name "*.log"
現在のディレクトリ以下で .log
ファイルをすべて探します。
grep:文字列の検索
grep "ERROR" error.log
ログの中から「ERROR」を含む行だけ抽出したいときに。
curl / wget:HTTPリクエストを送る
curl https://example.com/api/test
APIのテストやレスポンス確認に便利です。
wget https://example.com/file.zip
ファイルのダウンロードに使用します。
まとめ:Linux操作を習得して開発効率を向上させよう
Web開発者が最低限覚えておくべきLinuxコマンドを15個紹介しました。これらのコマンドを駆使できるようになると、サーバー環境での作業がスムーズに進むようになります。特にSSH接続後のファイル操作やログ確認は日常的に行う作業です。日頃から手を動かして練習しておくことで、いざというときに頼れる力になります。

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