
PHPはサーバーサイドで動作する人気のプログラミング言語で、WordPressなど多くのCMSでも使われています。この記事では、PHP初心者が最初に理解しておきたい基本文法と、つまずきやすい「落とし穴」を具体例とともに解説します。
目次
まず覚えるべきPHPの基本文法
PHPの基本は「構文を正しく書くこと」です。ここでは最低限おさえておきたいポイントを紹介します。
PHPの書き始めと終わり
<?php
echo 'こんにちは、PHP!';
?>
<?php
で開始し、?>
で終了します。- HTMLと混在させることができます。
変数の宣言
$name = '太郎';
$age = 25;
- 変数名の先頭には
$
を付けます。 - 変数名は英数字とアンダースコア
_
のみ使用可能です(先頭は数字不可)。
配列の扱い(連想配列と数値配列)
$fruits = ['りんご', 'みかん', 'バナナ'];
$user = ['name' => '花子', 'age' => 30];
[]
またはarray()
を使って配列を作成します。- 連想配列は
'キー' => 値
の形式で定義。
条件分岐
$score = 80;
if ($score >= 60) {
echo '合格です';
} else {
echo '不合格です';
}
if
,else
,elseif
はC言語やJavaScriptと似た構文。
繰り返し処理
for ($i = 0; $i < 5; $i++) {
echo $i;
}
for
,while
,foreach
が使えます。
よくある落とし穴とその対策
初心者がハマりやすい「つまずきポイント」とその回避策をまとめました。
1. セミコロン(;
)の付け忘れ
$name = 'PHP' // ❌ セミコロンがない
エラー例:
Parse error: syntax error, unexpected 'echo'...
対策: 各命令の末尾には必ず ;
を付けましょう。
2. 変数名のスペルミスや $
の付け忘れ
$age = 20;
echo age; // ❌ $ を忘れている
対策: PHPでは常に $変数名
でアクセスします。IDEやエディタの補完機能を活用しましょう。
3. =
と ==
と ===
の違い
if ($age = 18) { // ❌ 代入してしまっている
echo '成人';
}
正しくは:
if ($age == 18) { // ✅ 比較演算子
echo '成人';
}
対策: =
は代入、==
は等価比較。===
は型も含めた厳密な比較です。
4. HTMLとの混在での混乱
<p><?php echo $name ?></p>
よくあるミス:
- クォートの閉じ忘れ
- セミコロンの付け忘れ
- PHPタグの閉じ忘れ
対策: HTML混在時はインデントを整理し、構文の対応関係を明確にしましょう。
5. ファイルの文字コードとBOM
現象:
- ヘッダー送信エラー
- レイアウトが崩れる
原因:
- UTF-8にBOM(Byte Order Mark)が付いている
対策: ファイルは「UTF-8(BOMなし)」で保存する。VS Codeなどのエディタで確認・変換可能。
まとめ:最初に文法を正しく覚えることが上達への近道
PHPは初心者にも比較的とっつきやすい言語ですが、細かい構文ミスでハマることも多いです。特に $
の付け忘れやセミコロン漏れ、比較演算子の混同などは初心者の代表的なミスです。まずは基本的な構文を丁寧に学び、実際に手を動かしてみることで、確実にスキルアップできます。

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