構造化データ(JSON-LD)を導入して検索結果にリッチスニペットを表示する方法

構造化データ(JSON-LD)を活用することで、Googleの検索結果にリッチスニペット(レビュー、FAQ、パンくずリストなど)を表示させ、クリック率を向上させることができます。本記事では、構造化データの基本とJSON-LD形式での記述方法、WordPressや静的HTMLへの導入手順、よくあるリッチスニペットの具体例まで、実践的に解説します。

構造化データとリッチスニペットの基礎知識

構造化データとは、Webページの内容を検索エンジンにわかりやすく伝えるためのマークアップ方式です。Googleでは主に次の3形式をサポートしていますが、推奨はJSON-LDです。

代表的なマークアップ形式

  • JSON-LD(Google推奨)
  • Microdata
  • RDFa

リッチスニペットとは?

検索結果に追加情報(例:レビューの星評価、FAQ、イベント日時など)を表示する機能です。表示例:

【レシピ記事】
★★★★★ 4.8(200件のレビュー)
調理時間:30分 | カロリー:400kcal

リッチスニペットが表示されることでCTR(クリック率)が大幅に改善されるケースもあります。


JSON-LDで構造化データを記述する方法

1. 基本構文

<script type="application/ld+json">
{
  "@context": "https://schema.org",
  "@type": "Article",
  "headline": "構造化データ(JSON-LD)を導入して検索結果にリッチスニペットを表示する方法",
  "author": {
    "@type": "Person",
    "name": "山田太郎"
  },
  "datePublished": "2025-05-15",
  "mainEntityOfPage": {
    "@type": "WebPage",
    "@id": "https://example.com/rich-snippet-jsonld"
  }
}
</script>

2. よく使われるタイプ

タイプJSON-LDでの@type用途例
ArticleArticleブログ記事など
FAQFAQPageよくある質問
ReviewReview製品・サービスのレビュー
EventEventイベント情報
Local BusinessLocalBusiness店舗・事業者情報

よく使う構造化データの具体例

1. FAQPage

<script type="application/ld+json">
{
  "@context": "https://schema.org",
  "@type": "FAQPage",
  "mainEntity": [
    {
      "@type": "Question",
      "name": "構造化データとは何ですか?",
      "acceptedAnswer": {
        "@type": "Answer",
        "text": "検索エンジンにページの内容を伝えるためのマークアップ方式です。"
      }
    },
    {
      "@type": "Question",
      "name": "JSON-LDはどこに記述しますか?",
      "acceptedAnswer": {
        "@type": "Answer",
        "text": "HTMLの<head>内か<body>の任意の場所にscriptタグで記述します。"
      }
    }
  ]
}
</script>

2. Review(レビュー)

<script type="application/ld+json">
{
  "@context": "https://schema.org",
  "@type": "Review",
  "reviewRating": {
    "@type": "Rating",
    "ratingValue": "4.5",
    "bestRating": "5"
  },
  "author": {
    "@type": "Person",
    "name": "佐藤花子"
  }
}
</script>

3. LocalBusiness(店舗情報)

<script type="application/ld+json">
{
  "@context": "https://schema.org",
  "@type": "LocalBusiness",
  "name": "サンプルカフェ",
  "address": {
    "@type": "PostalAddress",
    "streetAddress": "中央区1-2-3",
    "addressLocality": "大阪市",
    "postalCode": "540-0001",
    "addressCountry": "JP"
  },
  "telephone": "06-1234-5678"
}
</script>

WordPressやHTMLへの実装方法

WordPressでの導入方法

  1. テーマファイルに直接記述
    header.phpまたはsingle.phpに以下のように記述:<script type="application/ld+json"> { "@context": "https://schema.org", "@type": "Article", "headline": "<?php the_title(); ?>", "author": { "@type": "Person", "name": "<?php the_author(); ?>" }, "datePublished": "<?php the_date('Y-m-d'); ?>", "mainEntityOfPage": { "@type": "WebPage", "@id": "<?php the_permalink(); ?>" } } </script>
  2. プラグインを利用する
    • 「Schema & Structured Data for WP」
    • 「Yoast SEO」(記事構造の自動出力あり)

静的HTMLへの導入方法

HTMLファイルの<head>内か<body>末尾に直接記述すればOKです。


構造化データの検証と公開前チェック

Google公式ツールを活用しよう

コードを貼り付けて検証し、エラーや警告が出ていないことを確認しましょう。


まとめ:構造化データで検索結果をアップグレードしよう

構造化データ(特にJSON-LD)を導入することで、検索結果にリッチな情報を表示でき、ユーザーの注目を集めることができます。FAQやレビュー、店舗情報など、自サイトに適した形式を選び、正しく記述することが重要です。SEO対策としても効果が高いため、ぜひ実装してみてください。

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