企業がウェブにかけるべき予算の目安とは?業種・規模別の目安

企業がウェブサイトの制作や運用にどれくらいの予算をかけるべきか──これは多くの担当者が悩むテーマです。実は、業種や企業規模、目的によって大きく異なります。本記事では、初めてウェブ投資を検討する企業に向けて、業種別・規模別の予算目安を具体的にご紹介します。もちろん状況や制作会社によって異なりますので、あくまでも一つの目安としてご参考までに。
目次
ウェブにかける予算は売上の何%が理想?
一般的に、中小企業では売上の2〜5%、大企業では1〜3%程度をマーケティング全体にかけ、その中の20〜40%がウェブ関連費と言われています。
たとえば年間売上1億円の企業であれば、
マーケティング費用:200万〜500万円
└ ウェブ関連費:40万〜200万円
といった形です。これにはウェブサイト制作費、広告費、保守費、SNS運用費などが含まれます。
規模別の予算目安:中小企業・大企業の違い
小規模企業(社員1〜20名)
- 初期制作費:50万〜150万円
- 運用・保守費(年):10万〜30万円
- 広告費(年):10万〜100万円(任意)
創業時はコーポレートサイトに絞ったシンプルな構成でも問題ありません。
初期費用は抑えて、広告やSNSに分散するのも手です。
中規模企業(社員20〜100名)
- 初期制作費:150万〜400万円
- 運用・保守費(年):30万〜100万円
- 広告費(年):50万〜300万円
採用・販促・ブランド構築など、複数目的をカバーする設計が必要になります。
CMSやセキュリティ、アクセス解析の導入が不可欠に。
大企業(社員100名以上)
- 初期制作費:500万〜数千万円
- 運用・保守費(年):100万〜500万円以上
- 広告費(年):数百万〜数千万円
各部署やブランド単位でのマルチサイト構成や、多言語対応、CMS拡張など大型プロジェクト化します。
専門部署や外部パートナーとの連携が重要です。
業種別のウェブ予算傾向
業種 | 特徴と予算傾向 |
---|---|
IT・ソフトウェア | SaaS型やプロダクトLPが多く、広告費も高め |
製造業 | BtoB中心。製品カタログや技術紹介ページに予算集中 |
小売・EC | サイト制作+広告運用の比重が大きい |
士業(弁護士・税理士など) | 信頼性を重視したデザインに。初期費用は抑え目 |
医療・クリニック | 地域SEO対策や予約システムにコストがかかる |
建築・不動産 | 写真・動画・物件情報管理などコンテンツが重視される |
たとえば、不動産業界では「物件登録→検索→内見申込」までの導線設計が求められるため、CMSやデータベース連携に費用がかさみます。
継続的な運用コストも忘れずに
ウェブは「作って終わり」ではありません。
- ドメイン・サーバー費用:年間1万〜10万円程度
- 保守・更新:月額1〜10万円程度
- アクセス解析・改善施策:随時(外部委託する場合は月数万円〜)
例えば、月額5万円の保守契約を年間で見ると60万円。
これが毎年積み重なることを見越して、初期制作費と合わせて全体予算を立てる必要があります。
まとめ:目的と成長フェーズで適正なウェブ予算を見極めよう
企業のウェブ予算は、業種・規模・目的によって大きく異なります。売上比率での概算に加えて、必要な機能・運用体制・成長フェーズに応じて柔軟に見直すことが重要です。
最初から大きな投資をする必要はありませんが、安価すぎる選択には「集客できない・使いづらい・更新されない」といったリスクもあります。
ウェブ制作会社への相談時には、目的・予算・将来の展望を明確に伝えることが、成功への第一歩です。

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