
WordPressサイトの検索順位を上げるためには、コンテンツの質だけでなく、基本的なSEO設定も欠かせません。この記事では、初心者から中級者まで知っておきたい「SEO対策に必須のWordPress設定」をわかりやすく解説します。プラグインの活用からURL設計、メタ情報の設定まで、今日からすぐに実践できる内容です。
目次
パーマリンク設定を最適化する
WordPressをインストールした直後は、URL構造が「?p=123」のような意味のない形式になっています。SEOの観点では「キーワードを含む分かりやすいURL」に設定するのが重要です。
設定手順:
- WordPress管理画面で「設定」→「パーマリンク」を開く
- 「投稿名」を選択(例:
https://example.com/sample-post/
)
✅ 望ましいURL:
https://example.com/wordpress-seo-settings/
❌ 避けたいURL:
https://example.com/?p=123
日本語URLは避けた方がよい理由
WordPressでは日本語を含むタイトルを使うと、自動的にそのままURLに変換されることがあります(例:https://example.com/こんにちは
)。これがURLエンコードされると %E3%81%93%E3%82%93%E3%81%AB%E3%81%A1%E3%81%AF
のようになり、以下のような問題を引き起こします:
- SNSやメールで共有する際にURLが非常に長くなり、クリック率や信頼性が下がる
- 一部の古いブラウザやアプリで正しく表示されない可能性がある
- 外部リンク先での文字化け、または無効リンクの発生リスク
そのため、日本語タイトルの記事であっても、英数字でスラッグを指定するのが望ましいです。
例:
❌ https://example.com/会社概要
✅ https://example.com/about-us
補足:Googleの公式見解とURL構造の扱いについて
GoogleのJohn Mueller氏は「URLにキーワードが含まれていても、検索順位に与える影響は非常に小さい」と明言しています。実際、Googleは以下のように発表しています:
“Just having keywords in the URL is not going to give your site a significant SEO boost.”
— John Mueller, Google Search Central, Twitter / Reddit / Office Hours などで複数回発言
つまり、URLにキーワードが含まれるかどうかは直接的なランキング要因ではないというのがGoogleの立場です。
ただし以下のような間接的なSEO効果は見込まれます:
- わかりやすいURLはユーザーに安心感を与え、CTR(クリック率)向上につながる
- SNSや外部でシェアされる際に信頼性が高く見える
- サイト構造の整理が容易になり、クローラビリティ向上に寄与する可能性がある
そのため、検索順位に直接は影響しないものの、ユーザー体験や間接的な評価の面からわかりやすく整理されたパーマリンク構造は引き続き推奨されます。
メタタグを適切に設定する(All in One SEO や Yoast SEO)
SEOの要であるtitleタグやmeta descriptionタグは、検索結果の表示に影響します。WordPress標準では自由に設定できないため、専用プラグインの導入が必須です。
代表的なプラグイン:
- Yoast SEO
- All in One SEO Pack
設定例(Yoast SEOの場合):
- プラグインをインストールして有効化
- 投稿編集画面の下部に表示される「SEO設定」セクションで、タイトルや説明を個別に入力
- メタキーワードは重要性が低下しているため、不要
<title>WordPressでSEO対策を強化するための必須設定まとめ|DEVSCOPE</title>
<meta name="description" content="WordPressサイトのSEO対策に欠かせないパーマリンク・メタタグ・サイトマップなどの基本設定をまとめて解説します。">
補足:プラグインを使わずにメタタグを設定する場合
独自テーマを使用している場合やPHPテンプレートを自作している場合には、プラグインを用いずにheader.php
やfunctions.php
に直接<title>
タグや<meta name="description">
タグを記述することも可能です。柔軟なカスタマイズが必要なケースでは、プラグインに頼らず自前で出力を制御する方法も有効です。
例(header.phpなどに記述):
<title><?php wp_title('|', true, 'right'); bloginfo('name'); ?></title>
<meta name="description" content="<?php bloginfo('description'); ?>">
XMLサイトマップの自動生成とGoogle Search Console連携
サイトマップは検索エンジンにコンテンツ構造を伝える重要な仕組みです。Yoast SEOやAll in One SEOには、XMLサイトマップ生成機能が含まれています。
サイトマップ生成方法(Yoast SEOの場合):
- 「SEO」→「機能」→「XMLサイトマップ」を「オン」に
- サイトマップURL例:
https://example.com/sitemap_index.xml
Search Consoleへの登録方法:
- Google Search Consoleにログイン
- プロパティを追加し、所有権を確認
- 「サイトマップ」→「新しいサイトマップの追加」で上記URLを入力
これにより、新しいページが公開された際に素早くインデックスされやすくなります。
インデックスさせたくないページを除外する(noindex)
検索結果に載せたくないページ(例:検索結果ページ、タグページ、管理ページなど)は、noindexを使って制御します。
Yoast SEOでの設定方法:
- 「SEO」→「検索での表示」
- 「投稿タイプ」「タクソノミー」など各項目で「このページタイプを検索結果に表示しない」を「はい」に設定
対象例:
- タグ一覧ページ(
/tag/
) - アーカイブページ(
/2023/12/
) - サイト内検索結果(
/?s=keyword
)
モバイル対応(レスポンシブ)と表示速度対策
Googleはモバイルファーストインデックスを採用しており、スマホ対応していないサイトは評価が下がる可能性があります。
対応方法:
- レスポンシブなテーマを使用する(例:Twenty Twenty-One)
- 画像は
<img srcset>
やWebP形式を活用 - 表示速度対策としてキャッシュ系プラグインを導入(例:WP Super Cache、LiteSpeed Cache)
表示速度チェック:
Open Graph / Twitterカード設定でSNS連携も強化
SNSでシェアされた際に魅力的なサムネイルや概要が表示されるよう、OGP(Open Graph Protocol)やTwitterカードを設定しましょう。
Yoast SEOでの設定:
- 「SEO」→「ソーシャル」→各SNSごとの情報を設定
- 投稿ごとにアイキャッチ画像とカスタムOGタグを入力可能
出力例:
<meta property="og:title" content="WordPressでSEO対策を強化するための必須設定まとめ" />
<meta property="og:description" content="WordPressサイトの検索順位を上げるための基本設定を徹底解説。" />
<meta property="og:image" content="https://example.com/og-image.jpg" />
まとめ:SEOの基礎はWordPress設定から始めよう
WordPressでSEOを強化するには、プラグインを活用したメタ情報の整備・URL構造の最適化・サイトマップの登録・モバイル対応といった「基本設定」が非常に重要です。これらをしっかり行うことで、検索順位の改善だけでなく、ユーザーにも分かりやすいサイトになります。
まずは今回紹介した設定を一つずつ確認し、反映させていきましょう。SEOは一朝一夕では成果が出ませんが、土台をしっかり整えることで確実に効果が出てきます。

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